イラストレーター
データ作成時の注意点
断裁誤差について
±1.5mm程度の断裁誤差が生じる場合があります。より安定した出力にするために、仕上がり線いっぱいの配置は避けてください。
裏面印刷について
裏面印刷は特に誤差の生じる可能性が高くなります。より安定した出力にするために、仕上がり線いっぱいの配置は避けてください。
塗り足し
断ち落としのある場合は、仕上がり線から3mmの塗り足しを確保してください。塗り足しが無い場合でも出力に回してしまいます。その場合、ふちに白い線(紙の色)が出てしまいますのでご了承ください。
裏面1色の場合は必ずKのみで作成してください。
裏面1色(4c/1c)のデータを作る場合、裏面は必ずK1色で作成してください。
K(黒)のオーバープリントについて
K100%のみ色(=スミベタ)は、印刷時に通常オーバープリントになります。
オーバープリントはのせとも言われ、その名のとおり色を上にのせるのです。
これは本来、文字を背景の上に黒で書く場合に、版ズレによる可読性低下を防ぐものです。
参考:オーバープリントって?
イラストレーターでデータを作成する際に、スミベタを使う場合も、オーバープリントされます。
図の左の黒い四角が、スミベタです。このように、背景(CMY)の色の上に黒をのせるため、背景が透過しているように見えます。
イラストなどで、下のパーツが見えてしまうのはみっともないですよね。
これを回避するにはいくつか方法がありますが、右の四角のように、CMYそれぞれ1%ずつ入れておくのがひとつの方法です。
イラストレーターのデータについて
バージョン8.0.1~対応しております。
モード
色モードはCMYKにて作成してください。RGBデータは、弊社で変換します。その際、色の再現性が落ちる場合があります。ご了承ください。
フォント
フォントはすべてアウトライン化してください。
空テキスト(文字の入っていないテキスト)も削除しておいてください。
入稿する前に、「フォントの検索・置換」「フォント検索」などで、フォントが残っていないかチェックしてください。
保存形式
イラストレーターEPSで保存してください。
EPSの際、書類設定の透明化スライダはベクター100に設定してください。
バージョンCS4まで対応しております。
トンボ・トリムマーク
トンボを必ずつけてください。
トンボは「フィルタ」⇒「クリエイト」⇒「トリムマーク」で作成してください。
また、トンボ外のオブジェクトは削除したり、塗り足しのサイズでマスクをかけるなどして、トンボ外にはみでているものが無いようにしてください。印刷の際に、自動的に中央配置するため、トンボ外にオブジェクトがあると、それを含めた中央に配置されてしまうからです。
特色(スポットカラー)
特色はCMYKに変換してください。
右のを押すと、CMYKに変換されます。
そのままですと、意図しない色に変色する場合がございます。
グラデーション
複雑なグラデーション、塗りの開始位置が極端なグラデーションなどは、グラデーションの色・向きなどが変形しまう場合があります。
複雑なグラデーションを使う場合は、画像に変換したほうがよいでしょう。
完全な出力結果を得るために
ヘアラインと、細い線
0.2pt以下の線はきれいに出力できない場合がありますので、それ以上の線幅にしてください。
線種が0ptもしくは無しで、塗りのみの直線をヘアラインと言います。
このような線は、オンデマンド印刷機では出力されるようですが、高解像なオフセット印刷では出力されないなど、予期せぬ結果を招きます。
塗りのみの線(ヘアライン)は使用しないようにしてください。
破線に注意
イラストレーターはバージョンによって破線の間隔が変わってしまうことがあります。
とくに、バージョン8.xの破線は、微妙にずれたりします。
破線を「透明部分を分割・統合」などしてアウトライン化しておくと確実です。